Karte.31 僕はLINEをやっている 僕の心のヤバイやつ 感想

 

「結局LINE交換してないのかよ!どういうことだよ!」

「いきなりオチ言わないの!まあ予告ではドキドキさせられたけど最悪LINE交換はできると期待してたもんね」

「山田はなー市川のことが好きで図書室まで追いかけたり、仲良くなるために様々な策を巡って考えたりする健気な良い子なんだ。それをバカにしてる?女子がLINEしてるか聞くのは交換したい一択しかねーんだよ!ネガティヴ過ぎるのもいい加減にしろ!」

「あなたは山田の親づもりだもんね」

「深読みするネタはなくだいたいそのまんまだけど一応解説するね。最初の柱は山田がお菓子を持ってきてないことに触れてて、まあ山田のお菓子は建前だから今更と言っていいけどここで持ってきていない理由を言うとまた前回みたいにうっかり手を握られたら困るからだよ!」

 

「いくら好きでも山田には刺激が強すぎるわね…ねえ、これで思ったのだけど山田の策略って結構周りくどいよね。今回のLINEからしてもそうだったわ。市川も言ってたけど山田なら息をするようにLINEだけでなく恋愛もやれば成就できるはずだから、この周りくどさは山田が純情なんじゃないの?」

「そういう見方は可愛らしくて好き。フツメンの子に聞くのも慣れてない感じだった。普段の山田なら萌子の頼みでも聞かないけどあえてやったのはさっき図書室で市川にLINEやってるか聞いたのは交換したいからですよと実演して教えてあげてる」

「ほんと山田は聖母ね…交換はできなくても止めてくれただけでも嬉しいなんて健気過ぎるわ。一応ナンパイLINE事件の再現だから市川が自転車を川に投げたのはLINE交換を止めるためと明確な答えがここで出たわね」

「ちょっと謎なのは萌子の行動。なんというか市川に好意的なんだよね」

「まあいくらスライム並みの難易度でも嫌いなやつにはLINE交換しないわ。市川は萌子のお兄さんに雰囲気似てるのかしら。萌子は山市のことを気づいてそうで先に成就されるのは叶わないから邪魔した感じね」

「萌子負けず嫌いそうだから。神崎原を阻止したのもその線か。三十路みたいだな。あ、もう語るのは終わり。2巻裏表紙であったように図書室という箱庭から31話は世間である教室にて山市が関わる船出になりました。市川が山田はLINE交換しようとしてくれたかもしれないと気づいたから少し進展。クラスメイトと関わりながらちょっとずつ進展していって、イライラじゃなかった。ドギマギさせられるのね」

「そして、2巻書影でました!」

 

「私の心を受け取って」

「2巻は特典コンプリートするつもりだったけど。為替でやらかしたから今回は一冊のみ。みんな後は任せた」

 

どちらも猫