ホワイトデー漫画 僕の心のヤバイやつ 感想


リサーチしてたら本編よりもツイッター漫画が甘いってよく言われるけど、ホワイトデー漫画に関しては甘いというより、甘酸っぱかった。

(24話は山田が小林さん達から市川のことを理解してもらえなかった以外は総甘)


ホワイトデー漫画は従来ツイッター漫画でよくある山田が市川に好意を示すだけの話ではありません。

本当はバレンタインに山田は手作りチョコを渡したかった。

それをしてしまうと自分の気持ちが明らかになってしまうからできないと思っていました。勿論それもありますがホワイトデー漫画を見る限り、自分の手作りに自信がなかったからチロルチョコになったのだと思います。

ではなぜホワイトデーにクッキーを手作りしようと考え改めたのか。

これもホワイトデー漫画に描いてますね。市川からの愛が欲しかったのだと思います。

山田は作中読者からは陽キャ美少女でスクールカーストのてっぺんの上にいると見られがちですが、人より成長している容姿にコンプレックスを抱いています。自転車2人乗りした時、市川に重たかったでしょと気遣ったり、クソデカアホ女と言われて怒ったり。なので中身で足りない部分を補強しようとしています。あのナンパイに面白いと褒められた(社交辞令ですけど)時は喜んでいましたね。

そこで手作りのクッキーに頼って市川から愛の言葉をもらいたかったのです。

しかし、山田は市川のことをよく分かっています。

そう簡単に愛の言葉を言う性格ではありません。

市川は異常に厳しい。

山田は健気に市川の反応は自分に落ち度があり自分の努力で市川からの愛を受け取ろうとしています。

だけど本質的に市川自身の問題です。市川は陰キャコンプレックスで山田からの愛を受け取る資格がないと思っている。市川は異常に「自分」に厳しい。

私は山田が市川に愛していると打ち明けないのは市川同様、自分に自信がないからと思っていて、勿論それもありますが、市川のことをよく見ている彼女からすれば今、市川に思いを打ち明けたとしても、自分に自信のない市川には重荷で最悪断られる場合もある。

山田が市川に頼るのも市川に自信をつけさせるためかもしれない。

山田は市川への愛を表すことで私は市川のことが好きだから、市川も自分のことを好きになって、そしていつか私のことも好きになってね。

私も自分のことを好きになりたい。