Karte.19 僕は再び遭遇した 僕の心のヤバイやつ 感想

 

 

🍦シンクロニシティ

 

19話は市川と山田がお互いに聞き耳を立ててシンクロしている。

これは17話でもみられ「なになに!?なにが!?」同じ台詞を言っている。

 

https://mangacross.jp/comics/yabai/17

 

 

 

こちらもちゃんと考えてと同じ台詞。

 

19話は市川と山田の気持ちがシンクロしている示唆。そして19話と同じ知らない異性を見て動揺する話が6話「僕は嫌だ」でありました。

市川と会うと必ず笑顔な山田なのに驚いた表情で市川の姉を彼女と思ってしまい心が傷ついた。

本来自分のペースを崩さない山田はいてもたっていられなくなり、市川を追いかける。駆け降りる靴の音が山田の心拍音を表しているように早い。

心が傷ついてしまうぐらい市川を愛していてる山田を思うと私も心が苦しくなる。

 

3話も一緒に猫の鳴きマネでシンクロ

 

「僕の心のヤバイやつ」Karte 3 https://mangacross.jp/comics/yabai/3

 

山田がいつもと違うのは追いかけてきただけではなくソフトツイストが食べたいのにサイフを忘れたのを市川からツッコまれますが普通なら私、そそっかしいなーで返してもいいのにその慌てたことすら悟られたくなくてとっさにウソをつきます。

 

自分の好きな気持ちを知られたくないから知られたら嫌われてしまうから。

16話で山田が市川に自転車を乗せてもらって重たかったでしょうと気にかけてるシーンがあります。市川、私達読者から見たら山田は天下無敵の陽キャ美少女ですが、実は人より成長が早いのをコンプレックスに抱いているのではないでしょうか。でないとこんな台詞出ません。

市川は山田が僕の事を好きになるはずがないと思うように、山田も市川が私の事を好きになるはずがないと同じように思っているのです。


市川と長くお話する事が叶わなかった山田ですが、市川とソフトツイストも一緒に食べる事になって喜んでいます。市川からのソフトツイストと言う名の好意を受け取れるにも関わらず私はあなたと同じソフトツイストを一緒に食べられるだけでも幸せなんだ。


山田の健気でどうしようもないぐらい好きな気持ちを市川、読者に伝わりますように。


🎃反魂の魔法


市川とすれ違った時山田が良い匂いをしたとありますが、嘘でもトイレだと言ったので一応行った。市川姉が市川の彼女だと思って気持ちが一杯一杯だったけどトイレの鏡に写った自分を見て今日の自分の格好は市川にどう思われただろう。ボディラインはっきりしすぎてるかな。市川に出会うのだったら、手紙の女の子のような可愛い清楚系にすれば良かった。市川の彼女だと焦って、私凄い汗。体操服を持ってきてくれた事があるけど汗臭い子だと思われたかもしれない…

といった葛藤があって香水をふったのかなと想像してしまいました。

山田は子どもっぽいイメージが先行していますが、実は好きな人が気になって仕方ないごく普通の女の子ではないかなと訴えています。


山田にはモデルがいて松野 莉奈さんというアイドルの女の子で容姿が似ていて、モデルである事、おんぶするエピソードなど共通点があります。

実は松野 莉奈さんは若くして亡くなれてしまったのですが、彼女の若すぎる死を悔やんで山田 杏奈として彼女を甦えらせようとしているのではないでしょうか。

もし、彼女が生きていたとしたら、好きな人出会って、恋をして、一緒にいるだけで嬉しくて、気持ちが分かってもらえなくて苦しんだりとこんな人生を歩んでいたのではと山田に想いが込められています。

だけどご都合のいい想像では彼女が復活した事にならない。なので山田には苦難に満ちた話が数多くある。

ケガをして血を流す事があれば好きな人に彼女がいたと傷つく事もある現実(リアル)を入れて生きている女の子にしようとしている。

僕の事をそこまで好きな筈がないと思って山田を受け入れず傷つけてしまう自意識なんか捨ててしまい山田を一人の女の子として受け入れたい。

私は彼女と共に喜びと苦難を分かち合いたい。

読者の中にはロロッロやみつどもえと比較され私も一人の女の子にそこまで想いが込められて正直嫉妬する事もありますが、生き返って欲しいと人を想う心は素晴らしく、反魂の魔法が実現するまで長い目で見守って頂きたいです。